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襟足を自分で切るときに失敗しないための考え方
ショートやボブは、襟足が少し伸びただけで、全体がもたついて見えることがあります。
「次の予約までもう少し」というときに、襟足だけ自分で切りたくなる方も多いです。
ただ、襟足は自分の目で直接見えない場所です。
この記事では、襟足を自分で切るときの道具・準備・手順と、やらないほうがいい切り方を、美容師の目線でまとめました。
結論:襟足のセルフカットは「乾いた髪で」「はみ出した分だけ」「縦にハサミを入れて少しずつ」が基本
- 髪が乾いた状態で、いつもの毛流れに整えてから切る
- 上の髪はクリップで留めて、襟足だけを出す
- ハサミは横にまっすぐ入れず、縦に入れて毛先を少しずつ整える
- 合わせ鏡かスマホで、こまめに後ろ姿を確認する
- ボブのライン全体や刈り上げは、無理に自分でやらない
襟足を自分で切る前に知っておきたいこと
襟足は、セルフカットの中でも難しい場所です。
まずは、自分で切っていい範囲を決めておくと失敗が少なくなります。
自分で整えやすいのは「伸びてはみ出した毛」
襟足のセルフカットで向いているのは、伸びて首にかかってきた毛や、ラインからはみ出した毛を整えることです。
形を変えるのではなく、「切った直後の状態に近づける」くらいの気持ちで行うと安心です。
やらないほうがいいのは「長さやラインを変えること」
ボブの毛先のラインを一直線にそろえ直すのは、後ろが見えない状態ではとても難しい作業です。
左右の長さがずれたり、思ったより短くなったりしやすいので、ラインを変えたいときはサロンで相談するのがおすすめです。
刈り上げや、ツーブロックの境目の長さを変えるのも、自分では見えにくいので避けたほうが安心です。
襟足には生えぐせがある
襟足は、髪の生える向きが人によってちがいます。
横や上に向かって生えている毛は、短く切ると立ち上がって目立つことがあります。
切る前に、どこにくせがあるかを鏡で見ておきましょう。
襟足のセルフカットで用意したい道具
道具がそろっていると、切りすぎや切り残しが少なくなります。
髪用のハサミ
文房具のハサミは、髪をはさんでつぶすように切るため、毛先が傷みやすくなります。
セルフカットには、髪用のカットバサミを使いましょう。
ハサミの選び方は、セルフカットやお家でのヘアカットに使うハサミとすきバサミの記事でも紹介しています。
すきバサミ
すきバサミ(刃の片方がくしのようになっていて、髪の量を少しずつ減らせるハサミ)があると、毛先を自然になじませやすくなります。
普通のハサミだけで切ると、毛先がぱつっと重く見えることがあるので、仕上げに使うと便利です。
合わせ鏡かスマホ
洗面台の鏡と手鏡を使う合わせ鏡か、スマホのカメラで後ろ姿を確認します。
スマホの場合は、動画で撮ると左右や真ん中を見比べやすくなります。
クリップとくし
上の髪を留めるクリップと、目の細かいくしを用意します。
首まわりに髪がつかないよう、タオルやケープ代わりのゴミ袋をかけておくと片付けもラクです。
襟足を自分で切る手順
ここからは、実際に切る順番です。
一度にたくさん切らず、少し切っては確認する、をくり返すのがコツです。
手順1:髪を乾かして、いつもの毛流れに整える
襟足は、乾いた状態で切ります。
濡れた髪は乾くと縮んで短くなるため、濡れたまま切ると思ったより短くなりやすいからです。
いつも通りに乾かして、くしで毛流れを整えてから始めましょう。
手順2:上の髪をクリップで留めて、襟足だけを出す
耳の後ろから首の上あたりで髪を分け、上の髪をクリップで留めます。
切る部分だけを出しておくと、関係ない髪まで切ってしまうことを防ぎやすくなります。
手順3:切る長さを決めて、首にかかる分だけ切る
鏡で見ながら、どこまで切るかを決めます。
はじめは「切りたい長さより5mmほど長め」を目安にすると、短くなりすぎを防げます。
ハサミは毛先に対して縦に入れ、毛先を少しずつつまむように切ります。
横にまっすぐ入れると、段差やガタつきがそのまま線になって残りやすいです。
手順4:真ん中から左右へ、少しずつ進める
最初に首の真ん中を整え、そこを基準に左右へ進みます。
片側を切ったら、反対側と長さを見比べてから次へ進みましょう。
頭を少し前に倒すと首の皮膚が伸びて、仕上がりがわかりにくくなります。
確認するときは、首をまっすぐに戻してから見るのがポイントです。
手順5:すきバサミで毛先をなじませる
長さがそろったら、すきバサミで毛先を軽くなじませます。
根元近くには入れず、毛先から1〜2cmあたりに1回ずつ、少しだけ入れます。
一か所に何度も入れると、そこだけ薄くなってすき間が見えることがあります。
手順6:クリップを外して全体を確認する
最後にクリップを外して、上の髪をおろした状態で確認します。
上の髪をかぶせると、襟足が見えすぎていないか、段差が目立たないかがわかります。
気になる部分があっても、その日は無理に追加で切らず、一晩おいて見直すと切りすぎを防げます。
髪型別:襟足を切るときのコツ
ショートヘアの場合
ショートは、襟足が首に沿ってすっきり収まると、全体の形がきれいに見えます。
首から浮いてはみ出している毛を中心に整え、えりあしのくぼみに合わせて少しずつ切りましょう。
生えぐせで立ち上がる部分は、短くしすぎるとかえって目立つので、少し長めに残すのが安心です。
ボブの場合
ボブは、外側の毛先のラインより、内側の短い毛が首にかかってもたつくことがあります。
この場合は、外側のラインはそのままにして、内側の伸びた毛だけを少し整える程度にします。
外側のラインまで切ると形が変わりやすいので、自分で切るのは内側だけにとどめましょう。
伸ばしている途中の場合
髪を伸ばしている途中は、襟足だけが先に伸びて、えりにかかることがあります。
首にかかる毛先を少し整えるだけでも、伸ばしかけのもたつきが目立ちにくくなります。
襟足のセルフカットでやりがちな失敗
- 濡れたまま切って、乾いたら短くなりすぎた
- ハサミを横にまっすぐ入れて、ガタガタの線が残った
- 左右を見比べずに切り進めて、長さがずれた
- すきバサミを根元近くに入れて、すき間ができた
- カミソリでうなじの毛を剃って、肌が荒れた
うなじの産毛をカミソリで処理すると、肌を傷つけることがあります。
赤みやかゆみが続くときは、自己判断で続けず皮膚科に相談しましょう。
セルフカット全体のコツは、美容師がセルフカットで気をつけている3つのコツの記事でも解説しています。
よくある質問
Q. 襟足は濡らして切ったほうがいいですか?
A. 襟足のセルフカットは、乾いた状態がおすすめです。
濡れた髪は乾くと縮むので、仕上がりの長さがわかりにくくなります。
Q. 切りすぎてしまったときはどうすればいいですか?
A. それ以上は切らずに、上の髪をかぶせて目立たないように整えましょう。
次にサロンへ行くときに、自分で切ったことを伝えていただければ、全体のバランスを見て整えることができます。
Q. 襟足はどのくらいの頻度で切ればいいですか?
A. 髪の伸びる早さや髪型で変わりますが、ショートは襟足から伸びが目立ちやすい髪型です。
伸びが気になったときに、はみ出した分だけ整える程度にとどめておくと、次のカットまで形を保ちやすくなります。
Q. バリカンで襟足を整えてもいいですか?
A. 刈り上げている方なら、アタッチメント(長さをそろえるための付け替え部品)を付けて使う方法もあります。
ただし、刈り上げていない襟足にバリカンを使うと、その部分だけ短くなってしまうことがあるので注意が必要です。
まとめ
襟足を自分で切るときは、髪を乾かしてから、首にかかってはみ出した分だけを少しずつ整えるのが基本です。
- 上の髪はクリップで留めて、襟足だけを出す
- ハサミは縦に入れて、真ん中から左右へ進める
- すきバサミは毛先に少しだけ使う
- 合わせ鏡やスマホで、こまめに確認する
ボブのラインや刈り上げの長さを変えるのは、自分では見えにくく失敗しやすい部分です。
形を変えたいときや、うまくいかなかったときは、気軽にご相談ください。
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